“なんとなく”を言葉に変える力|行動心理学が教えてくれた仕事と人間関係のヒント

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「考えすぎて、言葉が出てこない」そんな自分を変えた小さなきっかけ

仕事の会議中、誰かが黙っていると、つい「なにか怒ってるのかな?」「自分の提案が悪かったのかも」と、頭の中でぐるぐる考えてしまう――。

私はHSP(繊細な感受性をもつ気質)の影響もあって、日々の人間関係や仕事のやりとりで、“考えすぎて疲れてしまう”ことがよくありました。

特に、Webマーケティングの仕事をしていると、「なんとなく良さそう」と言われたLP(ランディングページ)に対して、「なぜそう思うのか?」と問われる場面が多くあり、そのたびに言語化できないもどかしさを感じていました。

そんなときに出会ったのが、行動心理学です。

最初はマーケティング施策に活かすために学び始めたつもりでしたが、気づけば自分の“コミュニケーションの悩み”にも役立つことばかりで――。

今では、「人の心の動きがわかる」ことが、仕事の成果にも、人間関係にも、こんなに大きな力になるとは…と実感しています。

本記事では、私が行動心理学を学び始めたきっかけと、実際にどのように役立ったのかについて、リアルな体験を交えてお伝えします。

「なんとなく」を「説得力ある言葉」に変えたい方や、HSP気質で日々の仕事に悩みを感じている方の、ヒントになればうれしいです。

言葉にできないモヤモヤが、仕事の自信を揺らがせていた

会議中、誰かが黙っている――。
その瞬間、頭の中でぐるぐると考えすぎてしまう。

「何か怒っているのかな?」
「自分の説明、まずかったかもしれない…」

私はHSP気質もあって、こうした“沈黙”に対して過剰に反応してしまうことがあります。言葉では何も言われていないのに、相手の表情や態度からいろいろなことを考えてしまい、エネルギーを消耗してしまうのです。

そんな中で特に苦しかったのは、マーケティングの仕事で「説明の壁」にぶつかっていたことでした。

「このLP(ランディングページ)いいね」と誰かが言っても、私は「なぜそう思うのか」「なぜ成果が出ているのか」をうまく説明できずにいました。

自分の中では「なんとなく良い」と思っていても、その“なんとなく”を言語化して説明する力が足りなかったのです。

上司から報告を求められるようになった2年目以降、特にその傾向が強くなりました。会議で求められるのは「納得感のある根拠」や「数字と心理に基づいた提案」。でも私は、感覚的に良いと思っても、それを裏付ける言葉が出てこない。

そうしてだんだんと、自分の提案に自信が持てなくなり、評価にもつながりづらくなる悪循環に陥っていきました。

ーーあのときの私は、「感覚」と「論理」の間で立ち尽くしていたような状態でした。

“なんとなく”に意味があると気づかせてくれた、行動心理学との出会い

私が「行動心理学」と出会ったのは、マーケティングの仕事で壁にぶつかっていた頃でした。

「このバナーはなぜ目に留まるのか?」
「なぜ人は“限定”や“お得”といった言葉に反応してしまうのか?」

これまでは感覚的に「なんか良さそう」「なんか響く」と思っていた要素が、実は“心理効果”というロジックで説明できると知ったとき、目の前が一気に開けた気がしました。

最初のきっかけは、YouTubeでたまたま観た行動経済学の解説動画でした。
Appleのロゴの位置、Netflixの設計、企業が無意識に私たちに仕掛けている心理トリガーの数々……

「これって全部、意図があるんだ」と気づいた瞬間、私は「もっと深く学びたい」と強く思ったのです。

そこから書籍を読みあさり、ついには「行動心理カウンセラー資格」というものにたどり着きました。
内容を確認すると、ビジネスに直結する心理効果が体系的に学べる。マーケティングだけでなく、人間関係や伝え方にも役立つとわかり、迷わず申し込みました。

学び始めてまず驚いたのは、
「これ、全部“無意識”に使ってた…!」という気づきでした。

たとえば:

  • ウィンザー効果(第三者の評価がもっとも信頼されやすい)
  • ザイアンスの法則(接触回数が多いほど好意を持つ)
  • フット・イン・ザ・ドア(小さなお願いから始めると、大きな要求も受け入れられやすくなる)

アパレル店長時代に、お客様との会話や販促に自然と取り入れていたこれらのテクニックが、すべて心理学として裏付けられていたことに、感動すら覚えました。

そして思ったのです。

「なんとなく良いと思っていたことに、“意味”を与えてくれるのが行動心理学なんだ」と。

心理効果を武器に変えた|仕事にも人間関係にも効いた“行動心理学”

資格の勉強を進めていくうちに、私の中に少しずつ「自信」が芽生えていきました。

それまで感覚で話していたマーケティング施策に、理論という裏付けが加わったことで、提案や説明に“説得力”が増したのです。

特に印象的だったのは、「ウィンザー効果」の活用。
「第三者からの評価は、自分が語るよりも信頼されやすい」というこの法則をもとに、上司に対して「外部企業からの声」や「他社事例」などを積極的に資料に盛り込みました。

するとそれまで曖昧に流されていた提案が、次第に肯定的に受け止められるようになり、上層部の理解も得やすくなったのです。

また、行動心理学の知識は、社内でのコミュニケーションにも活かされました。

たとえば、会議中に黙っているメンバーに対して、「何か問題があるのでは」と一人で不安になるのではなく、「その人のしぐさや表情、姿勢」などの非言語的な情報から判断するように意識を変えました。

行動心理の視点で観察すると、相手の沈黙も“脅威”ではなく、“様子の一部”として受け止められるようになり、HSP特有の過剰な思考ループもかなり軽減されたのです。

さらに、上司との折衝時には、過去の発言や判断傾向を分析し、「どのような切り口なら納得してもらいやすいか」を事前に戦略として練るようになりました。
会議前には、同席メンバーにもその傾向を共有し、場の同調を誘う準備も欠かさなくなりました。

「心理学って、こんなにも“人との関わり”に役立つんだ」

そう実感したとき、私の中で「行動心理学はマーケティングのためだけじゃない」という考えに変わっていきました。

あの頃の自分に伝えたい。「言葉にならなくても、あなたはちゃんと考えていたよ」

今振り返れば、あのときの私はいつも何かに追われているような気持ちで仕事をしていました。

「沈黙の意味がわからない」「なんで説明できないんだろう」「なんとなく、じゃ通用しない」

でも今なら、あの時の自分にこう言いたいのです。

「それ、全部“考えていた証拠”なんだよ」

感覚で良いと思ったものに、なぜ良いのか説明ができなかった。
それは“自信がなかった”のではなく、“仕組みを知らなかった”だけなんだ、と今なら思えます。

行動心理学を学んだことで、「なんとなく」を「◯◯効果だから」と言語化できるようになりました。
そしてそれが、マーケティングの精度を上げただけでなく、人との関わりを楽にする力にもなってくれた。

私のようにHSP気質で、「つい考えすぎてしまう」「人の感情に敏感すぎて疲れる」という方は少なくないと思います。
でもそれは決して“弱さ”ではなく、「観察力」や「共感力」という才能の裏返しでもあるのです。

今では、あの悩んでいた時間すら、「行動心理学と出会うための大事なステップだった」と思えます。

「もし当時の自分にひとこと言えるなら?」

そう聞かれたら、私はこう答えます。

「学んでよかった。君の繊細さは、強さに変わるよ。」

行動心理学は、仕事も人間関係も“少しラクにしてくれる武器”になる

行動心理学は、何も特別な人だけのものではありません。
ビジネスの現場でも、日常のコミュニケーションでも、私たちのまわりには常に「心の動き」が存在しています

だからこそ、それを知っているかどうかで、大きな差が生まれるのです。

たとえば、「説得力を増す伝え方」や「相手の反応に振り回されない心構え」。
自分の経験に照らして感じるのは、行動心理学は単なる知識ではなく、“人との関わりをスムーズにする力”だということです。

私自身、マーケティングの仕事の中で、「なんとなく良さそう」だったものを心理的な根拠に基づいて説明できるようになり、提案に自信が持てるようになりました。
また、HSP気質でつい考えすぎてしまうクセにも、「俯瞰の視点」が加わったことで、以前よりも心がラクになりました。

行動心理学は、感覚と論理の“橋渡し”になってくれる存在です。

「伝えることに苦手意識がある」
「人間関係で疲れてしまう」
「もっと仕事に説得力を持たせたい」

そんな方にこそ、ぜひ一度触れてみてほしい分野です。

最初は、私もYouTubeの動画からでした。
気軽な入り口からで構いません。
きっと、あなたの“今”にぴったりな気づきが待っているはずです。

そしていつか、「なんとなく」を、あなたの言葉で誰かに伝えられる日がきますように。

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