はじめに:この記事で伝えたいこと
「ウェブ解析士・上級ウェブ解析士の資格に興味があるけど、忙しくて勉強できるか不安…」そんな方の背中を押せたらと思い、この記事を書きました。
私は仕事をしながら育児や家事もこなす日々の中で、スキマ時間を活用し、上級ウェブ解析士の資格に合格しました。
今回はその体験をもとに、「なぜ目指したのか」「どんな勉強法だったか」「実際どう活かせているのか」をリアルにお伝えします。
この記事が、これから資格取得を目指すあなたの参考になれば幸いです。
ウェブ解析士を目指したきっかけと背景
キャリアの壁と「学び直し」の必要性
私が最初に「ウェブ解析士を取ろう」と思ったのは、今の会社でデジタルマーケティングを担当する中で、より体系的な知識と実務スキルの裏付けが必要だと感じたことがきっかけでした。
とくに当社ではコーポレートサイトを中心にマーケ施策を行っており、Web解析のスキルが成果に直結します。独学では限界があると痛感し、「このままでは通用しない」と感じていました。
独学の限界と、教育視点での必要性
また、ちょうどその頃、私自身がチームのリーダーへ昇格することになり、社内の若手メンバーへノウハウを教える立場に。
ところが、自分が学んできた方法は断片的で一貫性がない…。このままでは人に教えられない、再現性もない。そう感じた私は、「教育の軸となる体系的なフレーム」が必要だと思い、ウェブ解析士の学習を決意しました。
ウェブ解析士 合格までの勉強法
使用した教材と学習スケジュール
私がウェブ解析士の学習を始めたのは、2024年1月。使用した教材は公式テキストと公式問題集の2つです。正直に言うと、最初の3ヶ月は予定より時間がかかってしまいました。
その理由は、公式テキストを読んでいると「これ、自社でも活かせるのでは?」というアイデアがどんどん浮かび、つい実務に反映することに時間を使ってしまったからです(笑)。
結果、テキストの読了までに約3ヶ月、その後の問題演習に1ヶ月、そして試験に挑戦
しかし、まさかの不合格(1点差)。
「現場経験があるから大丈夫」という慢心があったと、今では反省しています。
子育て・家事と両立した“スマホ学習法”のコツ
再チャレンジに向けて、公式講座を受講し、気持ちを切り替えて学習再スタート。ここで活躍したのが、スマホ学習です。
私は通勤時間が往復で2時間ほどあるため、その時間をまるまる学習に充てました。
テキストを読みながらビジネスに活かせそうな部分をメモし、Web版の問題集をスマホで反復練習。
間違えたところはすぐに見直し→再挑戦。
これを繰り返すことで、短時間でも知識が定着していきました。
休日は子どもの世話や家事もあるため、勉強時間を確保するのは難しいですが、“1日5分×何回でも”の姿勢でスキマ時間をとにかく有効活用していました。
1度目の失敗とそこからの再チャレンジ
最初の不合格で正直ショックでしたが、それ以上に「ここでやめたら悔しい」という気持ちが強く、奮起しました。

公式講座を申し込んだことで、「損したくない」という心理(ロスアバージョン)が働いたのか、勉強に対する集中力も高まりました(笑)。
講座の動画はオンデマンド形式なので、スマホで場所を問わず視聴可能。
理解を深めつつ、練習問題も繰り返し解き、ついに2度目のチャレンジで合格!
「スマホ×スキマ時間×反復」これが私の合格の方程式でした。
上級ウェブ解析士への挑戦と気づき
アウトプットで力を定着させたかった理由
私がウェブ解析士を取得した最大の理由は、
「インプットだけでは力にならない。アウトプットしてこそ意味がある」
そう考えていたからです。
資格を取ることが目的ではなく、実務で使えるスキルとして定着させたかった。
そのために、レポート課題がある「上級ウェブ解析士」はまさに理想的なステップでした。
実務直結のレポート課題と分析体験
上級では、実際の解析対象サイトにGoogleアナリティクス4の閲覧権限が付与され、リアルなデータをもとに分析・提案レポートを作成します。これはまさに実務そのもの。
私がとくに印象に残っているのは、全体の状況を俯瞰した上でユーザーの導線分析を行い、コンバージョンのボトルネックを特定し、改善施策を提案するプロセスです。
しかも、そのレポートには講師からのフィードバックが入り、“答え合わせ”ができるのです。
独学では味わえない、この確信が得られた体験は大きな財産になりました。
講師フィードバックで得た“確信”と“自信”
私が独学で「これが正解だろう」と思って実行していたことが、講師からのフィードバックを通して
「間違ってなかったんだ」と確認できたことは、自信につながりました。
オンラインフィードバックでは、「素晴らしいです」という言葉もいただき、
“なんとなくの感覚”だったものが、“確信をもった言語化”へと変わっていった実感があります。
資格を取得して終わりではなく、「スキルとして定着した」ことが何よりの収穫でした。
上級ウェブ解析士 合格までの勉強法と注意点
実践的な分析&レポート課題とは?
上級ウェブ解析士では、実際のデータをもとにしたレポート作成が求められます。
Googleアナリティクス4(GA4)とGoogleタグマネージャー(GTM)のアカウントが提供され、
サイトのアクセス解析、導線分析、計測設定など、実務レベルでのアウトプット力が試される内容です。
さらに驚いたのは、GTMを実際に設定して検証まで行える環境が提供されたこと。
これはただの資格試験ではなく、“仕事そのものをやって評価される”ような試験だと感じました。
フレームワーク活用のポイントと注意点
試験ではマーケティング視点も重視され、
STP分析/ペルソナ設計/カスタマージャーニーマップ/5フォース分析/SWOT分析/4P分析などの
フレームワークを駆使して、レポートに落とし込む必要があります。
私は業務でフレームワークを使う機会があったので抵抗はありませんでしたが、未経験だとハードルは高めかもしれません。
ただ、講師への質問が気軽にでき、丁寧にサポートしてもらえたのが大きな助けとなりました。
提出課題の“一貫性”が合格のカギ!
レポート課題は3段階構成で、第1部→第2部→修了レポートと進みます。
このとき重要なのが、すべての課題で「一貫した主張」ができているかです。
私は第2部で作成した改善案をそのまま修了レポートに流用しようとした結果、一貫性が崩れてしまい、修正が必要になりました。
修了レポートでは「総まとめ」の役割があるため、全体を俯瞰してストーリーを再構成する意識が大切です。
ここが甘いと、最終評価で苦戦する可能性が高まるので要注意です。
スマホ×スキマ時間で乗り切る学習スタイル
上級になるとレポート作成が中心になるため、完全にスマホだけで完結させるのは難しいです。
ですが、内容の7割はスマホで対応できました。
通勤中に調査・構成メモをまとめ、時間のあるときにPCで清書。
「第1部課題」や「施策の大枠構想」など、“考えるフェーズ”はスマホで充分対応可能です。
忙しいビジネスパーソンでも、スキマ時間×スマホ×ドライブの活用で、十分戦える資格だと実感しました。
合格して得られたこと・今後どう活かすか
「自信」と「説得力」が格段にアップした
上級ウェブ解析士に合格して一番大きかったのは、
「なんとなくそう思う」から「こう言い切れる」へと、自分の発言に“根拠”が持てるようになったことです。
それまでは、経験や勘に頼った提案も多く、どこか自信を持ちきれない部分がありました。
でも今は、実際にデータを分析し、施策を立案・提案した経験が自分の中にある。
そして、それが講師から評価されたという事実が、何よりの“裏付け”となっています。
オンラインフィードバックでいただいた「素晴らしい提案ですね」という一言
たとえお世辞だったとしても(笑)、自分にとっては大きな励みになりました。

オンラインフィードバックで講師からいただいた「素晴らしい提案ですね」という一言がたとえお世辞だったとしても(笑)、自分にとっては今でも大きな励みになっています。
一人で戦う限界と、次に目指すチーム戦略
この資格で得た知見やスキルを、自社の成果にも活かすことができています。
特に、改善施策の提案から実行→検証→再提案までのサイクルが回るようになったのは、明らかな変化です。
しかし、私ひとりが頑張るにも限界がある。
だから今は、チームとして成果を出せる体制をどう作るかに力を入れています。再現性のある知識やフレームワークを後輩に共有し、「チームで提案できる組織」へと進化させていく
それが、私の次の目標です。
まとめ|ウェブ解析士に挑戦しようとしているあなたへ
ウェブ解析士、そして上級ウェブ解析士の学習は、決してラクではありません。
でも、あなたが普段やっている仕事や経験を、資格学習とリンクさせて進めることができるのが最大の魅力です。
私自身、育児・仕事・家事に追われる日々の中でも、スマホとスキマ時間を活用しながら合格までたどり着きました。
だからこそ、「忙しくても、あなたにもできる」と心から伝えたいのです。
そして大切なのは、「正解を出す」ことよりも、「相手にとって価値ある提案ができるようになること」。それを意識した学びが、きっとあなたの仕事を、チームを、そしてキャリアを変えてくれるはずです。
小さな一歩が、大きな自信と成果につながります。
あなたも“次のステージ”を目指してみませんか?

